前兆のない片頭痛の診断基準

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前兆のない片頭痛

片頭痛に悩まされる方のうち、約20~30%の方が訴えるものとしては、「片頭痛には「前兆」がある」というものです。しかし残りの7、8割の方は前兆を感じません。すなわち片頭痛は「前兆がある」ものと「前兆がない」ものの2種類に分類することができます。

前兆のない片頭痛の診断基準

A. B~D を満たす頭痛発作が5回以上ある
B. 頭痛の持続時間は4~72時間(未治療もしくは治療が無効の場合)
C. 頭痛は以下の特徴の少なくとも2項目を満たす
 1.片側性
 2.拍動性 
 3.中等度~重度の頭痛
 4.日常的な動作(歩行や階段昇降などの)により頭痛が増悪する、あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける
D. 頭痛発作中に少なくとも以下の1項目を満たす
 1.悪心または嘔吐(あるいはその両方)
 2.光過敏および音過敏
E. その他の疾患によらない


(日本頭痛学会・国際頭痛分類普及委員会 訳:国際頭痛分類 第2版 新訂増補日本語版 医学書院:3, 2007より抜粋)