良性発作性頭位めまい症の改善について

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耳石の侵入で起きるめまい

耳石

内耳にある耳石(じせき)がはがれ、からだのバランスを保つ器官である三半規管(さんはんきかん)に入り込んでしまうとめまいが起こります。これは「良性発作性頭位めまい症」という症状です。

多い

めまい患者さんの20~40%程度がこの病気で、耳の異常が原因で起こるめまいの中で最も多い病気といわれています。

症状は

寝起き

朝、寝床から起き上がるときなどに、頭を動かしたり、頭がある特定の位置に移動したりすると回転性めまいが起こります。めまいは次第に悪化し、すぐに軽快し消失します。持続時間は数秒から数十秒くらいです。

対処方法は

耳鼻科

耳鼻科で手技を受けると改善します。
耳石を後半規管から元の場所に戻すだけです。そのためには、頭をとんぼ返りのように動かすことが必要で、この手技は浮遊耳石置換法あるいはエプリー法と呼ばれます。

良性発作性頭位めまい症の9割の人は、この手技を1回行うだけで回転性めまいがすぐに治ります。

改善しない場合

ライン

しかし6割~8割のめまいは耳鼻科では改善しません。この場合は精密検査を受けて耳や脳に異常がなければ、当院の「めまいを起こすライン」の緊張を取り除く療法で改善感が出て行きます。平均3~5回で生活に支障のない所までレベルが下がります。